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『カラム』雑誌記事データベース(Qalam Article Database)

 『カラム』雑誌記事データベースは、『Qalam』(1950~1969年、シンガポール発行、マレー語、ジャウィ文字使用)の全記事をPDF化し、ローマ字による記事索引システムを備えたデータベースです。

 『カラム』は、マレー・インドネシア語雑誌が次々と使用文字をローマ字に切り替えていくなかでジャウィ文字を維持した数少ない雑誌の1つであり、しかも20年間にわたって発行が続いた長命の雑誌です。『カラム』の記事では、人々を国籍や民族(バンサ)ではなく共同体(ウンマ)によって捉え、中東をはじめとする世界各地のムスリムの動向を紹介しつつ、それを東南アジアにふさわしい形にして人々に伝えようとする努力が多く見られます。国別や民族別に語られてきたイスラム教圏東南アジアの現代史を再構築する上で極めて重要な資料です。

 東南アジアのマレー・インドネシア語雑誌は、発行地や使用文字の違いを超えて相互に参照しあい、読者もまた身近な雑誌の投稿欄を通じて意見を表明しあってきました。個々の雑誌は短命でも、多種多様な雑誌が全体で1つの「公共の場」を形作ってきたと言えます。イスラム教圏東南アジアにおいて情報や意見がどのように流通していたかを把握することは、歴史研究だけでなく、現在起こりつつある諸問題を理解するうえでも極めて意義が大きいことです。しかし、発行地が複数の国に分かれ、体系的に収集・所蔵されていないことなどから、この「公共の場」の全体像を把握する試みは十分になされてきませんでした。

 この雑誌記事データベースは、発行地、発行時期、使用文字を横断して東南アジアのマレー・インドネシア語雑誌の記事を検索するデータベースの一部をなすものです。他の雑誌記事データベースと接合することにより、原資料が個人や機関に分散して所蔵されたままインターネット上での横断検索や閲覧を可能とするものです。

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